2/3は節分ですね。おうちで豆まきはしますか?
節分の日はどうして豆まきをするのでしょう?また鬼は普段どんな生活をしているのでしょうか。
今回は、節分の由来や色々な鬼が出てくる本を紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
ちょとだけ自己紹介。
小学校で学校司書をしているアーサーです。
普段は学校図書館に来る子どもたちに色々な本をおすすめしています。
★学校司書ってなに?と思った方はこちらをお読みください。
『「和」の行事えほん 2 秋と冬の巻』
作 高野紀子 出版社 あすなろ書房
9月から2月まで、動物の家族たちを中心に日本の伝統行事や季節のあれこれを紹介しています。
節分は、本の最後の方にあります。
豆まきは、中国の行事と日本の風習が合わさり広まったものだそうです。
また、節分とは「季節の分かれ目」という意味があり冬が終わり次の日の立春から始まるとのことで、旧歴では1年の始まりとされています。
1年は始まったばかりですが、もう1度新年スタートがくるとなるとなんだかうれしい気持ちになります。
まだ今年の目標をたてていない人は、間に合いますよ!
おすすめは3年生!
フリガナがふっていない漢字もあるので、2年生だと大人が必要。
★1巻には春と夏のことが書かれています。
『オニの生活図鑑』
作・絵 ヒサクニヒコ 出版社 国土社
絵本や物語で出てくる鬼は、怖い存在で悪者が多いです。だから人間が退治しに行くことも多いのですが。
では、普段人間と戦っていない時はどんなことをしてるのでしょう?
この本では鬼がどんな暮らしをしているのか、食べ物やすみか、仕事、行事などをヒサクニヒコさんの絵で紹介しています。
まず鬼には山オニ族と海オニ族がいるとのこと。
確かにこぶじいさまの鬼は山、桃太郎の鬼は海にある島に住んでいますよね!
同じ鬼でも住む場所が違うと生活スタイルが変わってくる。
でも普段、別々で暮らしているオニ族も年に一度、2月3日は大規模なお祭りがひらかれるそう。
節分じゃないの?と思うけど、鬼の集落には人間はいませんもんね。
なんとお酒や食べ物がなくなるまで1週間は騒ぎが続くそう!
きっと楽しいんでしょうね♪
鬼に詳しくなれる本です。
おすすめは3年生から。
フリガナがふっていない漢字もあるので、2年生だと大人が必要。
『 寺村輝夫のむかし話 おにのはなし 』
作 寺村輝夫 絵 ヒサクニヒコ 出版社 あかね書房
絵本にもなっている「おにとだいく」をはじめとした鬼の話が7つ入った本です。
おにの苦手なものは、まめだけではありません。
「おにのにんじん」を読むとにんじんが苦手なんだそうです。
意外なものが苦手でえぇ?!と思います。
また「おにのじんべいどん」というお話では、へそまがりのじんべいどんが鬼のお嫁さんをもらい
ある頼み事をするため鬼のお嫁さんと一緒に雲の上までいってしまったり
「おにのむこどん」ではでっかい石かじゃまで困っている時に
「でっかい石をどけてくれたらむすめをやってもいい」とつぶやいたばかりにイケメンの鬼が石をどかして娘を嫁にもらいにきたりと
色々な性格の鬼たちが出てきて楽しいですよ!
おすすめは2年生から!
『 カテリネッラとおにのフライパン 』
訳・再話 剣持弘子 絵 剣持晶子 出版社 こぐま社
むかし、カテリネッラという女の子が母さんとくらしていました。
ある日、ドーナツを食べたくなったカテリネッラが母さんに頼むと
「いいわよ。でもフライパンががないからおにのお屋敷で借りといで。と言いました。
お礼にドーナツをあげるからと言ってフライパンを借りてくるとおいしいドーナツをたくさん作りました。
おなかいっぱい食べたカテリネッラはお礼のドーナツとフライパンを持っておにのお屋敷に向かいます。
ところが、いいにおいに我慢できず1つ食べ、2つ食べ…。
この後、カテリネッラはドーナツを食べてしまうのですが、ばれないようにドーナツの代わりにあるものを持っていきます。
これはおにじゃなくても怒って当然!だってドーナツとちがって絶対に食べないものですから(笑)
そしてカテリネッラの身に大変なことが起こります。
おにが迫ってくる様子を想像しながら読むと、めちゃくちゃ怖い…。
約束をやぶってはいけませんね。特におにのような恐ろしい相手の場合は!
★他にも「食べ物にまつわるイタリアの昔話」が3つ入っています。
おすすめは2年生から!
短いお話が入っていてすらっと読めますよ。
『おにぼう』
作 くすのきしげのり 絵 伊藤秀男 出版社 PHP研究所
ある山に、おにぼうという名前の子どものおにと母親が二人きりで暮らしていました。
ある日、食べ物を探しに行った母親が村の人間に撃たれてしまい、おにぼうは必死に看病します。
しかし母親は「人間を恨んではいけない。人間にあったら優しくしなさい。そうすれば、いつか人間と仲良くなれるから。」と言い残して死んでしまいました。
一人ぼっちになったおにぼうは、寂しくてたまりません。
ふもとから聞こえてくる子どもたちの声を頼りに近づいていくと、村の子どもたちが楽しそうに遊んでいます。
おにぼうが声をかけると、最初は怖がっていた子どもたちも一人ぼっちと聞き仲間に入れてくれました。
ところが、村の大人がおにと遊んでいるのを目にしたとたんおにぼうを退治しようと決めたのです。
この本ではおにの「怖い」「乱暴」といったイメージが覆されます。
母親の言いつけを守り人間に対して、優しく接するおにぼう。
村の子どもたちは、おにぼうの見た目やおにへの偏見ではなくしっかり話を聞くことで仲間に入れてくれます。
かたや大人たちはおにへの偏見から、おにぼうや子どもたちの話を聞かずにおに退治を行ってしまいます。
悪者はいったいどちらなのか考えさせられます。
切ない物語ではありますが、心に残る本で読書感想文にもおすすめです。
おすすめは2年生から!
字が大きくて読みやすいよ。
終わりに
いかがでしたか?
今回、紹介したのはこの5冊!
・「 和」の行事えほん 2 秋と冬の巻 」
・「 オニの生活図鑑 」
・「 寺村輝夫のむかし話 おにのはなし 」
・「 カテリネッラとおにのフライパン 」
・「おにぼう」
ぜひ、節分・鬼の本を読み比べて楽しんでくださいね。
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