クリスマスも終わると冬休みが始まりますね!
年末は、大掃除やお正月の準備、帰省の準備もあったりバタバタと忙しく
年始はゆっくり過ごしたい!と考えている大人の方が多いのではないでしょうか?
一方で子どもはというと、友達は出かけてて遊べず、ゲームも長時間はできず、テレビは特番ばかりでおもしろくない。
子どもにとっては退屈、暇だ!と思う子が多いのでは?
でも忙しい時やゆっくりしたい時、子どもたちに1人で過ごしてほしいと思いますよね。
だからといって、テレビやゲームを長時間はやらせたくない。
そんな時には読書がおすすめです!
今回は、物語の主人公たちとワクワク、ドキドキ、ハラハラしながら楽しめる大晦日が出てくる本を中心に選びました。
ぜひ最後までご覧ください♪
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私も本を買って貯めたポイントでご褒美本を買ったりしてます。
ぜひネットと店舗と上手く利用してください♪
ちょっとだけ自己紹介。
小学校で学校司書をしているアーサーです。
普段は学校図書館に来る子どもたちに、色々な本をおすすめしています。
★学校司書ってなに?と思った方はこちらをお読みください。
低学年におすすめの絵本
『もうすぐおしょうがつ』
作 西村繁男 出版社 福音館書店
お正月休みはおじいちゃん、おばあちゃんちで過ごすひろくんとゆうちゃん。
大掃除や餅つきなどお正月を迎える準備を二人もお手伝いします。
年末の楽しい様子がわかる絵本です
おすすめは1.2年生!
障子の張替え、餅つき、市場での買い物・・・大人では懐かしいと感じることと思いますが、子どもたちにとっては体験する子は少ないのでは?
きっと本の世界を新鮮に感じますし、読みきかせをした時には親子の会話もはずむはず!
お正月に向けて準備をしていく様子が読んでいて楽しいです。
登場人物たちも人間ではなく動物です。
人混みではたくさんの動物家族が出てきて見ていても楽しいですよ。
おまけ
『えほん なぞなぞうた』
文 谷川俊太郎 絵 あべ弘士 出版社 童話館
なぞなぞは、ことばあそびのひとつです。
『えほん なぞなぞうた』から
と最初に書かれているのですが、この本にでてくるなぞなぞは谷川俊太郎さんの言葉遊びから作られたものです。
考えれば考えるほど難しいのに答えを見て納得(笑)
1ページに問題1つ、めくると答えがのってます。
ひらがなで書かれていて低学年でも1人で読めますが、なぞなぞ自体は難しく大人まで楽しめます。
中学年におすすめの読み物
『クレヨン王国の十二か月』
作 福永令三 絵 椎名優 出版社 講談社
大晦日の夜、寝ていたユカのまくらもとでひそひそ声が聞こえてきました。
目を開けてみると置いてあったクレヨンたちが箱から抜け出し会議をしてたのです。
話を聞くと、クレヨン王国を納める王様が「王妃の12個ある悪い癖をなおすまで城に戻らない」という手紙を残し家出をしたとのことです。
1年の間に王様が戻らないと世界のありとあらゆる色が失われてしまいます。
12個ある悪い癖はユカにも身に覚えのあるもの、そこで王妃と一緒に王様を探す旅に出発しました。
おすすめは3.4年生!
大晦日から始まる物語ですが、子どもの時って大晦日の夜は特別な時間だと感じませんでしたか?
いつもと違ってずっと起きていていい時間だけど、いつの間にか眠くなってしまう。
そんな特別な時間だからこそ、枕元に置いてあったクレヨンたちが動き出しても不思議さを感じずにファンタジーの世界に入り込めます。
主人公のユカと王妃が王様を探す旅は、1月の町から始まり12月の町まで続きます。
月ごとに町の色が決まっていて、例えば1月は白、2月は黄色というように自分たちの身なりも同じ色にならなくてはいけません。
12か月の町全部を2人は通過するわけですから、自分の誕生月がどんな町なのかそこも楽しみの1つになります。
また王妃のもつ12個の悪い癖がどの人にも身近に感じるようなものです。
ちらかし癖、お寝坊、嘘つき、じまんや、欲しがり癖、偏食、意地っ張り、げらげら笑いのすぐ怒る、けちんぼ、人のせいにする、疑い癖、お化粧3時間
この悪い癖の数々、どれか1つでも身に覚えがある方も安心してください!
王妃にはかないませんから、ぜひ読んで確かめてみてくださいね(笑)
高学年におすすめの読み物
『魔女の宅急便』
作 角野栄子 画 林明子 出版社 福音館書店
魔女の血を引くキキは正真正銘の魔女です。
10歳の中頃、魔女になる決心をしましたが使える魔法は空を飛ぶことだけ。
魔女は13歳の年の満月の夜にはひとり立ちをして、魔女のいない町を選び自分だけの力で暮らしていかなければなりません。
旅立ったキキと黒猫のジジが選んだのは海の見えるコリコの町、ここで宅急便を始めます。
魔女の宅急便の1年目のお話です。
おすすめは5.6年生!
本好きの子は4年生からでもOK。
ジブリ作品として有名な『魔女の宅急便』の原作本がこちらになります。
映画に出てくる「甥っ子の誕生日プレゼントを届ける」は書かれていますが
途中で出会う絵描きさん、本の中でもキキをモデルに絵を描き上げその絵を運ぶお話が入っています。
キキの仕事っぷりを本ではしっかりと味わえます。元気で暮らしている姿が読めますよ!
登場人物はというとトンボ、パン屋のおソノさんたちは変わらずいますが、パイのおばあちゃんと孫は映画だけです。
さて本書の中で「キキ、お正月を運ぶ」に大晦日が出てきます。
町や村によって大晦日の夜に行う習慣は変わります。
キキの住むコリコの町では、町にある大きな時計台が大晦日の夜12時だけ鐘を鳴らしそれを合図にマラソンが始まります。
そのため、大晦日の日には町のみんなは「耳をすましましょう」と挨拶をするとおソノさんが教えてくれました。
ところが1年に1回重要な役割をする時計台に大変なことが起き、キキのところに町長さんが助けを求めてきたのです。
キキにしかできないお正月を運ぶお話です。
また、キキが生まれ育った町ではあるものを食べる習慣がありキキはそれを調理していますのでそこも注目してください。
きっと食べたくなりますよ!
角川文庫版・電子書籍もあります
★「魔女の宅急便」はシリーズでこの後も続きます。ジジがしゃべれなくなる話やキキが結婚して子どもも生まれますので、ぜひシリーズ通して読んでみてください♪
中学生から大人までおすすめの読み物
『クラバート』
作 プロイスラ― 訳 中村浩三 出版社 偕成社
両親を亡くし浮浪児として生活していた14歳の少年クラバートは奇妙な夢に導かれ、水車場の見習いとなる。
眼帯をした不気味な親方と11人の職人が働く水車場では粉ひきをし、つらい仕事ではありますが食べる物や寝る場所の心配がなくなったクラバートは満足していた。
3か月を過ぎた頃、試しの期間が終わり見習いから親方の弟子になると同時に魔法の技術も教えてもらえることとなった。
しかし、大晦日の晩にクラバートが慕っていた先輩職人がおかしな亡くなり方をしてから今まで気付かなかった水車場の秘密を知っていく。
おすすめは中学生以上♪
大人もぜひ!
ドイツのクラバート伝説を元に書かれたもので、昔のドイツとポーランドにまたがった地方が舞台となっています。
ハードカバー版では383ページ、文庫版では上下巻のかなり長い物語。
なぜなら、クラバートが水車場で過ごす3年間が書かれていますから!
2年目では先輩が亡くなった訳を知り水車場から逃げようとしますがうまくいきません。
3年目、命の危険にさらされているクラバートは仲間内の味方とひとりの少女の助けを得て自由を求める戦いに挑みます。
年を追うごとに明かされていく水車場の秘密にドキドキし、クラバートの運命にハラハラして私は一気に読んでしまいました。
昔のドイツ地方というのも少し暗めで怖さを感じられますし、親方の魔法学校も不気味で怖い!
魔法学校と聞いてハリーポッターを想像しながら読むと、全然違うものなので想像しないように(笑)
文庫版はこちら
終わりに
いかがでしたか?
今回は大晦日が出てくる本を4冊選びました。
自分の生活と同じ時期に読むことで、物語の世界観が増したり主人公がやっていることをやってみたくなったりします。
ぜひ子どもから大人まで、ぽっかり空いた暇な時間には読書を楽しんでみてくださいね♪
よい年末年始をお過ごしください♪
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