小学校で学校司書をしているアーサーです
普段は学校図書館に来る子どもたちに色々な本をおすすめしています
★学校司書ってなに?と思った方はこちらをお読みください
今回は3つの驚きがあったイタリアの昔話を紹介します!
驚きポイントは3つ
梨の代わりにペリーナがお城に納められる
旅の途中で出会ったおばさま方
手足の生えた宝箱
おすすめは2年生以上!
1年生でも楽しめますが、字数が多いので一人で読むなら2年生以上からがいいと思います
『梨の子ペリーナ イタリアのむかしばなし』
作 イタロ・カルヴィーノ 絵 酒井駒子 訳 関口英子 出版社 BL出版
あらすじ
お城に収める梨が足りないことから、代わりにお城に行かされたペリーナ
召使として働いていたところ王子と仲良くなったためにみんなから嫉妬されてしまう
ありもしない噂を流されペリーナは魔女の宝を取って来いとお城から追い出されてしまう
ペリーナは梨の代わり
主人公の女の子ペリーナが最初の1ページ目で実の父親に売られます!
お城に収める梨の量が足らないからその重さをペリーナで足すというすごい発想!
思わず読み返しました(笑)
梨(ペリーナ)の入ったかごは地下室に貯蔵されるのですが
何日間もペリーナが隠れていることに誰も気づきません
見つかったら殺されるんじゃないの?
ってハラハラしてしまいました
もちろん殺されず召使にしてもらえたのでホッとしました
不気味なおばさま方
昔話はたいてい旅の途中におばあさんやおばさんに出会います
そして彼女らはパンが焼けないとか水が欲しいとか
他の人が手伝えるような困りごとを頼んできます
ペリーナが出会ったおばさま方は何をしていたかというと
かまどを掃除するのに 自分の髪の毛をむしって掃除をしていました…
かわいそう(涙)
といってもおばさま方からペリーナに頼みごとはしてません
ペリーナの方から髪の毛の代わりに掃除ができるようトウモロコシの穂をあげて喜ばれたのです
もちろんその後に昔話の約束通りペリーナが困っているときに助けてくれます
手足の生えた宝箱
ペリーナが手に入れた宝箱には手足が生えててしゃべります
宝箱の中に人が入っているわけではありません
この手足は何なのかというと…最後まで正体がわかりません(笑)
魔女が変身したものだとしても宝箱自体は命令はするだけで魔法は使ってきません
手足のはえている謎の宝箱…
ちなみに宝箱の中にはちゃんとお宝が入っていますが
なんのお宝だったかは読んでのお楽しみです!
終わりに
3つの驚きがありますが、これらすべてが昔話だから違和感はありません(笑)
昔話は突拍子のない展開なりますが最後はめでたしめでたしで終わるので
小さい子でもお話の世界に入りやすいです
そうそう、ペリーナは最後にステキなごほうびをもらって
幸せになりますので安心して読んでくださいね
このごほうびは酒井駒子さんの絵でかわいらしく描かれてますよ♪
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