小学校で学校司書をしているアーサーです
普段は学校図書館に来る子どもたちに色々な本をおすすめしています
★学校司書ってなに?と思った方はこちらをお読みください
今日は
長い物語の読みきかせ、3年生以上におすすめの本を紹介します!
モグラ原っぱのなかまたち
作 古田足日 絵 田畑精一 出版社 あかね書房
あきら、ひろゆき、かずお、ひろこは仲良し4人組
かぼちゃにいたずらをした名誉挽回に掃除機で虫を捕ったり
ふくろう森の中で見つけた池で船を作ったり…
自然の中で遊ぶ子どもたちを生き生きと書いた物語
『おしいれのぼうけん』を書いた古田さんと田畑さんのコンビの物語
テレビゲームのない時代のお話で、大人が読むとノスタルジックを感じるけど
子どもだとやってみたい!遊びたい!となってくれるに違いない(笑)
今だと自然の中で遊ぶことは普段の生活の中で出来ないからこそ
本の中の子どもたちに憧れながら楽しめると思います
おすすめは3年生!
クラマはかせのなぜ
作 山中恒 絵 原ゆたか 出版社 偕成社
天才のクラマ博士につくれないものはありません!
絶対に割れないシャボン玉、動物の言葉を人間の言葉に変える機械、植物を巨大化させる薬…
発明品はちゃんと完成するのに、なぜかズッコケた結果になってしまうのです
発明品1つにつき1つのお話で、次から次へと読みたくなります!
クラマ博士はいたって真面目に発明品を完成させますが、いつもおかしな結果になってしまい
そこがおもしろくて笑ってしまいます
この本は『かいけつゾロリ』を書いている原ゆたかさんの絵なので、それも絶妙にマッチしていてよいです
字がそこまで小さくもなく絵も割と多めなので、本が苦手な子どもにもおすすめです
おすすめは3.4年生!
菜の子先生がやってきた!
作 富安陽子 絵 YUJI 出版社 福音館書店
丸メガネに白衣、運が良ければ出会える神出鬼没な不思議な先生
困ったときにあらわれて解決に導きます
厳しいけど優しい菜の子先生が不思議な世界に連れて行ってくれます
菜の子先生はいろんな学校に現れるので、どの話から読んでも大丈夫です
私はこの本を5年生で読みきかせしていますが、毎週授業で来るわけではないので
最初からではなく、お気に入りの「忘れ物の迷宮」という話から読んでいます
このお話は忘れ物を取りに放課後の学校にきた男の子が菜の子先生に導かれ
逢魔が時の学校に迷い込みます
謎のおじいさんがでてくるところはドキドキしますよ
おすすめは4.5.6年生
フングリコングリ 図工室のおはなし会
作・絵 岡田淳 出版社 偕成社
放課後の図工室で図工の先生が仕事をしているとチョウやネズミたちが訪れます
お話をせがまれ学校で起こったという不思議な話をしてあげます
1年生から6年生までを主人公にした6つの話が入っています
表題になっている「フングリコングリ」からお話は始まります
フングリコングリとはお話の中で出てくる指遊びのこと
この指遊びに夢中になった女の子の体がだんだんと宙に浮いていき大変な騒ぎになってしまいます
このお話を読むと聴いている子どもたちは実際に指遊びをし始めます(笑)
こんな風にお話の中の出来事が一緒に体感できるってとても楽しいですし
中・高学年向けとしてはあまりないので貴重な本です
他のお話も不思議な出来事が起きるのですが、全て学校で起こっているので
読み終わった後に自分たちにも起きるんじゃないの?と思ってしまえそうな本ですので
ぜひ読みきかせしてみてください
おすすめは4.5.6年生
まとめ
今回紹介した本は3年生以上向けの本でした
どちらかというと、読書が好き♪よりも読書が苦手、嫌いな子向けに本を選びました
どの本も短いお話で構成されているので、1冊読み切らなきゃと思わずに読んでみてください
…でも1話でやめずに、せめて3話くらいまで読んで欲しい(笑)
☆こちらの本も読みきかせにいいですよ!
『星モグラサンジの伝説』 『がんばれ!ヘンリーくん』
コメント