うちの子『かいけつゾロリ』しか読まないのよね。
もっと他の本も読んで欲しい!
子どもたちに大人気の『かいけつゾロリ』。
でも親としてはいろいろな本を読んで欲しいですよね!
子どもが『かいけつゾロリ』以外の本を読むためには、本を手渡す機会をつくり読める本の選択肢を増やしていくことです。
今回は、子どもが『かいけつゾロリ』以外の本を読むために必要なことを紹介していきます。
ぜひ、最後までご覧ください♪
小学校で学校司書をしているアーサーです。
普段は学校図書館に来る子どもたちに色々な本をおすすめしています。
★学校司書ってなに?と思った方はこちらをお読みください。
『かいけつゾロリ』は読んじゃダメ?
1989年から続く『かいけつゾロリ』シリーズ (↓こちらは2021年11月現在の最新刊)
根強い人気で今なお子どもたちに読まれています。
うちの学校でも本棚に残っていることが少ないです。
さて、解決方法の前にこの記事を読んでいる方に質問です。
この『かいけつゾロリ』しか読まない子の年齢はいくつでしょうか?
小学校に上がる前?1.2年生? それとも3.4年生や5.6年生でしょうか?
もし読んでいる年齢が2.3年生くらいまでなら、『かいけつゾロリ』にはまっててもいいと思います。
じゃあ4年生以上の子がはまっているのは、ダメなのかというとそんなこともありません。
はまる本があるって幸せだと思います。
ここで注目するところは『かいけつゾロリ』だけしか読まない子どもは
『かいけつゾロリ』以外のおもしろい本に出あえてないというところです。
『かいけつゾロリ』の次に進める子、進めない子
次に進める子と進めない子のちがいは…
自分の読める本の選択肢が多いか少ないかです。
10年間、学校司書として子どもたちと読書を通して接してきましたが
いずれ『かいけつゾロリ』は卒業しますし、卒業できるように学校司書は色々な本を紹介しています。
もちろん個人差はありますが、多くの子は色々な本選んで読んでいます。
まあ、人気すぎて『かいけつゾロリ』はめったに借りられないことも大きいのですが(笑)
それでも『かいけつゾロリ』がないから他の本を読まないという子はいません。
みんな何かしらの本を手に取って読んでいます。
私の場合、学校の図書の時間では読む本について4年生以上は図書の時間に『かいけつゾロリ』は読めませんと伝えています。
(図書の時間については別の記事に詳しく書きます。)
伝える時には図書の時間は授業であること、『かいけつゾロリ』は物語だけど文章が少ないよねという話を子どもたちにします。
すると子どもたちの方から「『かいけつゾロリ』はマンガだもんね」という声が毎年でてきます。
もちろんここに至るまでにたくさんの読みきかせや本の紹介をし、積み重ねがあるから『かいけつゾロリ』以外の色々な読み物を子どもたちは選べるようになっているのです。
ですから、もし学校司書がいない学校に赴任した場合いきなり図書の時間に『かいけつゾロリ』禁止にはしません。
なぜなら『かいけつゾロリ』以外の読み物を知らないので、読む本を選べない子がたくさん出てくるからです。
まずは、1年かけて本の読みきかせや紹介をし、色々な読み物をあることを知らせていかないと『かいけつゾロリ』だけしか読めない子は自分の読む本が選べず路頭に迷ってしまいます。
『かいけつゾロリ』以外の本を読むようになるには
これはいろんな本を読みきかせ・紹介していくことです!
「読書嫌いから読書好きへの第一歩!」でも書きましたが
はまる本に出あえることが『かいけつゾロリ』卒業にもつながります。
はまる本を手渡せる人は、学校司書に限りません。
親、祖父母、図書館司書、本屋の店員、友達だったり
周りに本を手渡す人がいることで、はまる本に出あえるチャンスは多くなります。
そして、手渡した本はすぐに読まれるとも限りませんから
気長に種まきをしていくつもりで手渡していきましょう!
☆読みきかせについてはこちらを読んでみてください「読みきかせはいつまで?」
こんな本はいかが?
ここからは『かいけつゾロリ』より少しだけ文章多めで、マンガ要素が少なめの本を紹介します。
どれも3年生くらいから読めます!
『きつねのかぎや』シリーズ (全10巻)
作 三田村信行 絵 夏目尚吾 出版社 あかね書房
商店街にある「きつねのかぎや」の店主は、お宝をあけるために誘拐されたり、閻魔帳の入った金庫をあけるために地獄にいったり、色々な事件に巻き込まれてしまいます。
『ミルキー杉山のあなたも名探偵』シリーズ (2021年11月現在、23巻が最新刊)
作 杉山亮 絵 中川大輔 出版社 偕成社
ちょっとさえない探偵ミルキー杉山と一緒に謎解きが楽しめる本です。
事件編と解決編と分かれているので、自分で推理しながら読むこともできます。
『ナツカのおばけ事件簿』シリーズ (2021年11月現在、18巻が最新刊)
作 斉藤洋 絵 かたおかまなみ 出版社 あかね書房
おばけ退治屋をやっているパパとナツカ。
しっかりもののナツカがパパをサポートしながら様々なおばけを退治していきます。
まとめ
いかがでしたか?
『かいけつゾロリ』を卒業するには
・自分が読める本の選択肢を増やす。
・読みきかせや紹介など、周りの人が本を手渡していく。
この2つをやってみてください!
本の世界が広がりますように♪
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